Wonder Art Productionのスタッフが綴る、日々の出来事やニュースなど

スロバキア国立オペラがやってくる!ついに東京公演開催!

 

今年のWAPは、スロバキア国立オペラ (Click!) の東京公演開催で幕開けとなる。

文化的に重厚な歴史を持つ中欧スロバキア (Click!) 。
そこの国立オペラハウスでは、鍛え抜かれた歌唱力と表現力に加えて、
来場者を酔わせるサービス精神をも併せ持った一流のソリストたちが、
様々な演目と手ごろな料金設定で日々、大衆の人々を楽しませている。

その素晴らしいアーティストたちが、個人の招聘で、厳しい条件にもかかわらず、
日本の一般大衆のために来日してくれる。
それは信じられないことだった!
でもそれは、たった一人の日本男児の情熱が切り開いたジャパニーズ・ドリームであり、
彼とスロバキア国立オペラの面々の間に培われた、信頼と夢がなせる業なのだった。

 

   

スロバキアでの国立オペラ公演

 

北海道小樽市「森ヒロコ・スタシス美術館」館長長谷川洋行氏 (Click!) は、東欧に通い始めた1980年初め、何気なく足を運んだオペラ会場で、歌手の内奥からほとばしる歌唱力と壮大なスケール感、その迫力にすっかり魅了された。手ごろなチケットにも感動。この邂逅から、誰でも無理なく楽しめるオペラの日本公演を目指し奔走。欧米のオペラ関係者に次々交渉するも悉く断られる。

しかしついに!強い情熱に突き動かされたスロバキア国立オペラと遭遇!日本公演が実現した!初演は、反響版も照明設備もない熊本県阿蘇の小さな農協ホール。チケットを低料金に抑えるため、歌手への謝礼はわずかでスケジュールも過酷。「もう歌えない!」と投げる歌手を共演者がなだめての開幕もあったという。
数人のソリストと一台のピアノというシンプルな舞台構成ながら、人間の生の歌声のものすごさだけで来場者の心を鷲づかみにする一流オペラ日本公演の興業スタイルは評判を呼び、次第に開催地にファンを獲得してきたのだ。

今だってがけっぷち。安いチケットにするにはたくさん売る必要がある。今流行の共同購入さながらだ。興行会社を挟まない公演を、養豚家の農協役員、米問屋の社長、定年退職した英語教師、町内会会長、お茶と生花の宗匠などといった、オペラを愛する地域の有志に支えられ、未踏の道を分け入ること13年の歳月を積重ねた。

 

    

 

横浜・北海道・九州・北陸での公演が定着しつつある中で、長谷川氏はいよいよ東京公演も視野に置くようになった。この1月には、東京都内3会場での実施も決まったのだ。素晴らしい!

しかし、あろうことか!
この東京会場の公演を、前代未聞の未経験者、WAPが担当することになっていた・・・。
なぜこうなったのだろうか・・・?

オペラは万人が楽しめる素晴らしい娯楽。だから万人が享受できる状態で提供しなければならない!
と熱く、時に怒りを込めて語る長谷川氏に共感を抱いたのは確かだ。彼の孤軍奮闘に少しは役立てれば、とも思った。それにしても、素人が引き受けるにはいかにも無謀だった。3会場1350席をどうやって埋めるのだ!気が遠くなる。
「大丈夫ですよ!」と、こともなげにおっしゃる長谷川氏に、つい、つられてしまったかもしれない。

さあ、どうする!

 

2008年  公演後の出演者達

オペラなんて、正直言って、自分には関係ないと思っていた私。
でも、スロバキア国立オペラの日本公演にお付き合いで初めて行った夜、ソリストたちの響き渡る美声の振動が自分の体にビリビリ伝わり、驚愕した。ものすごく感動した。そして、終いには涙していた。
「オペラって、知らないけど、なんとなく苦手」と思っていた私は、この瞬間からオペラと友達になった。
胡散臭くもなければ時代錯誤でもない。実にリアルであけっぴろげでおもしろい。喜怒哀楽の大きな感情の振れ幅をソリストに添うように共に体感し、音と振動の身体感覚も伴い、泣いて笑って感動し、終わるとなんだかすっきり爽快。健康的だ。
これが欧米諸国の広く大衆に愛され続けているゆえんかもしれない。

上記写真:左からアルズベタ・トルゴヴァ(ソプラノ)、シモン・スヴィトク(バリトン)、マルチナ・スヴィトコヴァ(ピアノ)、デュシャン・シーモ(テノール)、カタリナ・ペレンチェヴァ(ソプラノ)、オルガ・ホロマドヴァ(ソプラノ)

いずれも今年も来日するメンバー。祖国の花形スターたちだ。
 2010年  公演後、出演者達と
とにかく一度、皆さまにご来場賜り、素晴らしい声を体感して頂きたいと心から願っています。
そして、スロバキア国立オペラの皆さまと交流をして頂ければ嬉しいです。
(上記写真のように、公演が終わればそれぞれ一人の人間。温かい人間味も魅力)
また、この公演の存在をどうか多くの方々に知ってほしいと願っています。

私たちの声が遠くまで届きますように、どうぞ皆さまの温かなご協力、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

(Written by Masako)

ページの先頭に戻る