病院を温かな空間に。患者さんを対象にしたアートプログラムを実施しています。

ホスピタルアート実践レポート17 ~ハッピードールのフィナーレ!~

ホスピタルアート実践レポート17 ~ハッピードールのフィナーレ!~<

今年1月からスタートした全国の病院をつなぐハッピードールプロジェクト。
それが今、無事フィナーレを迎えようとしている。
病院の枠を越えて人と作品と心が温かくつながることを夢見て半ば強引に始めたプログラム。ふり返って考えれば、よく実現したものだと思う。作品と展示パネルを収納した箱は、全国行脚の長旅でボロボロにはなっていたが、その量は大幅に増え、豊かになって戻ってきた。感慨深く眺め、このプロジェクトを支えてくださった様々な方々に心から感謝した。

作品数を増やしながらリレー式に次の病院へバトンタッチする人形作りと院内展示は、以下13施設をつないだ
 NTT東日本関東病院(東京)
 第一かもめ園(東京)
 済正会栗橋病院(埼玉県北葛飾郡)
 仙南中央病院(宮城県柴田郡)
 はくあいホーム(宮城県角田市)
 仙南病院(宮城県角田市)
 宮城県がんセンター(宮城県名取市)
 諏訪中央病院(長野県茅野市)
 福島県立医科大学病院(福島市)
 東京大学医学部付属病院(東京)
 愛知県がんセンター(名古屋市)
 広島大学病院(広島県広島市)
 PL病院(大阪府富田林市)

どの人形も皆、味があって温かい。
各病院で出会った様々な人と笑顔を思い出す。元気に退院した人もいれば、まだ入院している人もいるだろう。先立っていかれた人もいるかもしれない。誰も皆、いつか死を迎える。その瞬間まで笑いながら生きて、「ああ楽しかった!」と逝きたい。全国の人々に創られ、ハッピーを増殖させ膨らんだハッピードール群団は、同時代を今、生きる共感と慈愛を語っているかのようだ。

ちょっと無理しながら、温かな時間と空間を病院へ届けようとしながら、一番大きな宝物を頂いたのは私たち自身だったような気がする。

そして、ハッピードール群団は今、フィナーレの展覧会で一般公開される。
NHKみんなの広場ふれあいホールギャラリーにて 2006年12月11日~17日開催

Wonder Art Production/Hospital Art Lab.
代表 高橋雅子

月刊「病院」(医学書院)2005年11月号掲載

 
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